目 次
科学オリンピックとは
勉強にもオリンピックがあります。
参加は大学生以下、高校生を中心に学年関係なく得意な分野で競います。
化学、生物、物理、地学、地理、情報、数学
の種類があり、各種、毎年4月から申し込みが始まります。
好きな分野を学校関係なく勉強を進めて、試験に挑むのです。都道府県で地方予選があり、上位になると本選に出場、さらに上位になればメダル獲得となり日本代表として世界大会に出るのです。
自分の好きな分野で、実力を試す絶好の機会。
リンク
高校での取組み
各校での取組方は様々。高校によって科学オリンピックに積極的にチャレンジしているところもありますが、偏差値高い理系高校でも全く無視しているところもあります。学校の成績には無関係のため個人的に申し込む、というと趣味の域みたいなのですが、内容は勉強そのもの。自分磨きのような、やって損はないのです。
大学受験との関連で言うと、AO入試の条件にしている大学もあります。国公立では京都大学の特色入試や大阪大学の世界適塾入試の一つにもなっています。慶應や早稲田ほか私立大学のAOや推薦入試の条件になっていることもあります。理系に自信ありの方はチャンスが広がるため、チャレンジする価値はありますね。
リンク・取り入れている主な大学
https://www.jst.go.jp/cpse/contest/pdf/P11-12_4.pdf
3年かけて・うちの場合
息子の高校では1年生時に先生から呼びかけがありました。興味がある人はどんどんチャレンジしましょう、放課後指導します、と。息子のアンテナが反応し、放課後の指導に出向きました。おススメの参考書を購入し、勉強しない息子が、これだけは学習していき、科学オリンピックは息子の高校生活のテーマとなりました。総受験者は全国でウン千人、その中で本選に進めるのは100人以下。学年が関係ないのでとても厳しいのです。
1年生 全然だめ。
2年生 おしいかも?
3年生 予選突破!
え? 息子が? まじか。
まさか予選通過できるなんて思ってもみませんでした。
いざ、本選へ!
本選は夏休み、4日間、お泊りで参加しました。宿泊費はそのオリンピックが負担、交通費は部活の全国大会みたいな扱いで高校が負担していただきました。ありがとうございます。こんな体験をさせていただき、本当に感謝しています。
ちなみに先生のお誘いの甲斐あり、同じ高校から数名受け、本選に若干名進むことが出来ました。息子は受ける前から本選に行きたくて、その日程は夏期講習の予定は入れてなかったくらいです。
日本中の理系好きが集まり、試験を受けます。また会場の大学のレクチャーがあり、研究所を見学させていただきます。夕食の時間には試験の正解例の説明や、ちょっとしたイベントがあり、試験なんですけどそんなに堅くはない。見ず知らずの人と素敵なホテルの二人部屋で宿泊し、寝る前の自由時間には大人数が集まってお話やゲームを楽しみます。
何よりも日本中のゴリゴリの理系とお話する機会なんて、そうありません。息子はそれが一番のお楽しみでした。その筋の「意識高い系」のみなさんで高校ともまた違い、刺激的だったようです。うちは1種目だけでしたが、優秀な人は何種目もの本選を渡り歩くらしいです。出来る人は何でも出来るってことですね。
参加して得たもの
帰宅した息子は何かが変わっていました。念願の本選出場、メダルには届きませんでしたが、感想を聞くと、自分の中で考え方に変化があったと言いました。
「今まで成績を気にしてたけど、そんなんいらんていうか。そういうのはあいつら賢いやつに任せて、おれは好きな道を進もうって思った」
へー。(*^_^*) よくわかんないけど好きな道をばく進する息子を頼もしく思えました。やはりそれが好きな道なのだと。